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てぃーだぬふぁー通信 第1回 - 西原廣美(浦添市教育委員会教育長)

◆地域教育情報 『 てぃーだぬふぁー通信 』 は、学校・PTAと地域を結び付ける社会教育活動として行っています。どうぞ宜しくご愛読ください。

 




 浦添市は、県都那覇市に隣接し、市域面積19.09平方kmの中に、10万8千人余の人口を擁する都市である。
 本市は、琉球王朝発祥の地として古い歴史をもつ都市であり、市民の平均年齢が約36歳と若いこともあって、子ども達が多く、活気に満ち溢れた都市でもある。


 市内には、小学校11校(児童数8,341人)、中学校5校(生徒数3,779人)と小学校に併設して市立幼稚園が11園(園児数1,245人)もあり、豊かな歴史や文化に根ざした特色ある教育活動を展開している。

 本市には、「浦添市児童生徒の県外派遣に関する補助金交付制度」がある。
 これは、本市の児童・生徒が沖縄県を代表して県外に派遣される場合の経費に対し、補助金を交付するという制度である。

 この制度は、昭和56年に神森中学校のハンドボールチームが全国制覇をしたことがきっかけとなって、昭和57年に創設された制度である。
 この制度が創設される以前は、児童・生徒の派遣費を捻出するためにPTAや保護者の方々が募金活動を行う等、随分ご苦労をなされたと云う。
 そのため、子ども達には「県代表にならない程度に活躍してくれれば良い」等といった逸話も残っている程である。
 そんなことではいけない、子ども達には県を代表するような成績を期待し励ますのが本来の姿ではないか、ということで、子ども達の派遣費については、市が全額負担しようということでできたのがこの制度である。

 


男子ハンドボール 神森中学校


H18年7月 県大会 優 勝
8月 第35回九州中学校ハンドボール競技大会

優 勝

8月 第35回全国中学校ハンドボール大会

優 勝

 昨今の児童・生徒の活躍ぶりには本当に目を見張るものがある。
 本市のお家芸であるハンドボールをはじめ野球、サッカー、相撲、剣道等のスポーツ競技の他、吹奏楽や合唱、演劇、珠算等、文化・芸術面における活躍も顕著である。
 去る8月に行われた、全国中学校体育大会において全国制覇した神森中学校男子ハンドボール部にいたっては、昭和56年の初優勝から数えて、実に4度目の全国制覇である。
 また、昨年三冠を達成し、今年の全国高校総体で2連覇を果たした興南高等学校の男子ハンドボールチームのメンバーも殆ど本市の中学校の卒業生である。
 事程左様に、本市の児童・生徒の活躍が際立っているのである。

 一昔前では県代表になることすら希有のことであり、ましてや全国大会等において優勝するなんて思いもよらぬことだったのが、昨今の児童・生徒は事もなげに成し遂げてくるから凄いの一語である。
 現在の児童・生徒の活躍の源はどこにあるのだろうか。
 私は、先述した「県外派遣費制度」の成果であると言っても過言ではないと思っている。
 様々なジャンルにおいて先輩から後輩へとバトンタッチされて、いつしか伝統となり、次々と優秀な指導者と児童・生徒が輩出されてきているのだと思っている。
 平成17年度、県を代表して県外へ派遣された児童・生徒が、実に454人、派遣費はと言うと、約2,400万円にも上っている。
 過去4年間、派遣費が2千万円を突破していて、市としては嬉しい悲鳴である。
 三位一体改革のあおりで、市財政も大変厳しい中にあって、毎年2千万円を超す派遣費を捻出しなければならないというのは、本当のところ大変なのである。
 しかしながら、この派遣費は、どんなに財政が厳しくても削減されることのない、いわゆる聖域となっていて、先に派遣された児童・生徒は交付されて、後から派遣される児童・生徒は予算がないから交付しないというものではない。
 予算のやり繰りをして、全ての対象児童・生徒に対して等しく交付することとしている制度である。
 儀間光男市長のまちづくりの基本理念である「子どもが主役のまちづくり」「子どもの視点に立ったまちづくり」に沿って実践され、心豊かでたくましい子(てぃーだぬふぁー)の育成に大きくつながっている行政施策である。
 

相撲 浦添中学校(男子4名)


H18年7月 第48回県中学校相撲大会

優 勝

8月 第34回九州中学校相撲競技大会

3 位

8月 第36回全国中学校相撲選手権大会

決勝トーナメント2回戦敗退

 

最近6年間の県外派遣費等補助金の推移

(単位:円、人)



最近6年間の県外派遣人数の推移及び内訳

(単位:人)



最近6年間の県外派遣費等補助金の推移及び内訳

(単位:百万円)

 

★西原教育長プロフィール

西原廣美。昭和23年浦添市生まれ。昭和41年浦添村職員として採用され、昭和56年に企画部行政管理課長就任。
以後、浦添市教育委員会総務課長(昭和62年)、浦添市教育委員会教育部文化振興担当参事(平成2年)、浦添市教育委員会教育部長(平成5年)を歴任。
さらに、浦添商工会議所専務理事(平成9年)、浦添市総務部長(平成13年)を経て、平成17年、浦添市教育委員会教育長に就任、現在に至る。浦添市安波茶在住。


 

掲載:2006/11/24

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